SPWF 5/24 小山ゆうえんち大会



曇り空の中行ってみると、小山ゆうえんちの看板には「休園中」と貼ってある。が、しかし違う入り口であるところの「アメリカン・ビレッジ」は営業中とのこと。このアメリカン・ビレッジ、2階(入り口)はゲームセンター、1階はボウリング場となっており、通路でスケートセンターにつながっている。要するに「小山ゆうえんちスケートセンター大会」「小山ゆうえんちアメリカンビレッジ大会」という風に書いてはあるが、同じ場所なわけだ。

当日券を買って、「本日の対戦カード」を見ると、メインの6人タッグに「ビーフ・ウェリントン」の名が。う、嘘?あのウィリーさんがSPWFに参戦!? あいやー、これは得したね。現に開場待ちしてるとウィリーさんがへろへろと飲み物を買いに来る。こりゃ面白くなりそうだ。

14時45分開場。中に入るとすでに張ってある千春の垂れ幕。ちゃんと「Majiでkoiする女子大生」に変わっている。そう言えばこの小山ゆうえんちは昨年7月に千春がデビューした会場なのだ。

開場15分遅れのため、開始も15分遅れ。


第1試合 デンジャラス内田 vs ブラック・パンサー

内田は長いブランクから今シリーズ復帰したらしいが、体は立派なもの。一方初登場の謎のマスクマン、ブラック・パンサーは「188cm、76kg」というプロレスラーとは思えない体型。ゴングと同時に軽やかなステップを取るパンサー。ドロップキックで内田を場外に落とすが、タイミングが合わず飛び技はなし。リングに戻った内田はパンサーの胸板にチョップ。たちまち赤くなる。持ち上げて、投げっ放しのアトミックドロップ。内田、ボディスラムからスタンディングクラッチ。またボディスラムからエルボードロップ。サイドスープレックスで2カウント。パンサーも内田のラリアットをかわしてドロップキック、コーナーに捕らえてスイングDDTを打った、と思ったが、実は自分の足が先について、結果的には普通のDDTであった。エルボードロップを打ったパンサー、「よっしゃ行くぞ!」とアピール。とりあえず日本人ではあるようだ。しかしムーンサルトプレスは自爆。内田は投げっ放しパワーボム2発から相手の首の上に座り、両腕をリバースフルネルソンに極めるストレッチ技で完勝。

内田(6分3秒 変形メキシカンストレッチ)パンサー

近頃メジャーでも少ない「ちゃんとした試合のできる人」だ>デンジャラス内田


第2試合 マスクド・ハルコン vs ロホ・デル・ソル

この試合、「両者の意向により」マスカラ・コントラ・マスカラになったそうだ。しかしどう見てもハルコン有利そう。デルソルもうマスク脱ぐのか?ハルコンは入場と同時にデルソルに突っかけ、トレードマーク(?)の軍手を取ってしまう。さらに串刺しラリアット、エルボー、ニードロップと圧倒。メキシカンストレッチに捕らえ、マスクに手をかけるハルコン。キャメルクラッチに取ってまたマスクを引き剥がそうとするが、デルソルの垂れ目マスクからは痛みが伝わってこない(爆)。ハルコンはヘッドシザーズホイップ3連発、ドロップキックでデルソルを場外に落とし、観客席に投げ込むと、客の缶ビールを奪い取ってデルソルを殴り付ける。噴き出すビール。リングに戻ってストレッチ技からフォールを狙うハルコン。5分が経過。ハルコンはバックドロップで2カウント。コブラツイストからグラウンドコブラでまた2カウント。フライングクロスアタックを決めるとまたマスクはぎに出るハルコン。デルソル一方的にやられるのみだったが、マスクはぎをとがめたレフェリーに抗議するハルコンの背後からドロップキックを打ち込み、スクールボーイで丸め込む、しかしカウントは2。デルソル、「このやろー」と叫んでニールキック。この声とこのニールキックのフォームにはどことなく覚えが・・・両者また観客席になだれ込む。今度はリンクの端まで来て殴り合い。そこにゴングの音。場外カウント取っていたのか!?

(8分59秒 両者リングアウト)

ぐはー、そう来たか?レフェリー浅見によってリングに戻される2人。ハルコンが「ワンモア!」と叫ぶ。デルソルもこれを受諾し、延長戦に。

デルソルまたニールキック。ハルコン場外転落。デルソルはイス攻撃。しかし今回はリングに戻る2人。デルソルは「ビバメヒコ!」と叫んで延髄ニードロップ、ブレーンバスター。ハルコン場外へ。デルソルプランチャを打つがハルコンかわす。さっきとは逆の観客席に行ってイスチャンバラをやらかす2人。また浅見のカウントが進む。2人はステージ(?)に組まれたスケートボード用のハーフパイプに上る。しかしここで浅見がゴング要請。

(3分12秒 両者リングアウト)

うははは、やっぱり両リンかい。やぐらの上でDDTを放つハルコン。ハーフパイプを転がり落ちるデルソル。プランチャで追撃するハルコン。ついにハルコンがデルソルのマスクを奪い取る。タオルで顔を隠しながらもマスクをはぎ返すデルソル。結局よくある「マスク交換」の形に。結局引き分けに終わり、「何のためのマスカラ・コントラ・マスカラか?」という気もしなくもないが、やることはやったし、マスク脱がずとも正体はバレバレだからこれで十分十分。


第3試合 大角比呂詩 vs 西野勇喜

先に入場の西野、大角をリング上で待つ。ロッキーのテーマで入場する大角。その手にはグローブ。西野はゴングを待たずに襲いかかり、グローブを奪い取ると自分のコーナーにぶらさげる。西野、エルボースタッブ2発、胸板にチョップ、ロープに振ってのショルダーブロックと攻勢。大角張り手連打。手四つから大角がダブルリストアームサルト、すかさず腕ひしぎ十字固めに。西野は大角の足を自分の両足ではさみこんで脱出。立ち上がると強烈なストンピングを連発。大角タックルに行くが、西野は余裕で切るとネックロックに。大角アームロックに切り返すが、西野もまたハンマーロックに取り返す。5分経過。西野はストンピング、キック、バックドロップと猛攻。「もう決めちゃおうか!」と叫ぶとジャーマン。しかし2で返す大角。西野ブレーンバスター狙い、大角はDDTに切り返す。このスキに青コーナーからグローブを奪い取り、装着する。これで優位に立った大角、すぐにジャブの連打を浴びせて西野をコーナーに詰める。さらに打ち込むと腰から崩れる西野。顔面には鼻血。西野もボディにパンチを打って大角をコーナーに振るが、大角はコーナー反転のフライングパンチ!カバー、カウントは2。大角ロープに振る。西野パンチをかわしてドロップキック。バックドロップを打って「ノーザン行くぞ!」そして西野の必殺技ノーザンライトボム。1−2−、大角返した!西野驚きつつもラリアットを狙ってロープに振る。大角かわし、逆にロープに飛んで横殴りのパンチ、おおいかぶさって3カウント!

大角(8分25秒 体固め)西野

大角の勝利と共に鳴り響くロッキーのテーマ(映画のエンディングでかかる方)。素晴らしい。


第4試合 千春 vs 門田幸子(二瓶組)

特別レフェリーはメイド・イン・チャイナ。入場時ロープに足を掛けて転倒、セクハラまがいのボディチェックで千春ビンタ、などネタ爆発。千春が序盤から門田の神をつかんで引きずりまわす。千春が門田をボディシザーズに捕らえると、チャイナが門田の足をロープにかけてやる。怒る千春。厳しいスリーパー攻撃に。門田はボディアタックで反撃すると雷電ドロップ4連発、カウントは2。ボディスラムを打ってコーナーに上るが、千春はさっさと起き上がる。千春キック、張り手、コーナースプラッシュ。カウンターの腰投げからカウント2。千春がコーナーからダイビングボディアタック、門田かわす。門田が逆にダイビングボディアタック行くが、全然見当違い。千春はランニングネックブリーカードロップ、ダイビングボディシザーズドロップで2カウント。門田はロープに振られた際にキックを放って千春を担ぎ上げようとするが、千春は自ら門田の肩の上に昇り、フブキ・ラナ、これで3カウント。

千春(6分38秒 エビ固め)門田

うーん、千春にとっては実力の伴ってない人間とやるのは時間のムダだ。まだデビュー1年足らずなんだから、なんか吸収するもののある相手とやらせなきゃ。(タニー・マウスみたいにジェラシーむき出しで来るのもダメだが)


第5試合 高智政光 vs 紫炎龍(神格闘十字軍)

これが噂の紫炎龍か!初めて見たが、体型変わってない(笑)じゃん。高智が先に突っかける。紫炎龍は見事なアイリッシュホイップ。ラリアット相討ちから紫炎龍が急所打ち、でラリアットをヒット。高智ハイキック3発、いい角度で決まる。4発目で紫炎龍は場外へ。高智プランチャ、しかし紫炎龍を客席に連れて行く途中であっさり形勢逆転され、逆にイスの中に叩き込まれてしまう。リングに戻り紫炎龍イス攻撃。脳天に振り下ろすとイスの底が抜け、高智は流血。紫炎龍はリングサイドに机をセットすると、高智をエプロンでかかえあげ、その机の上にオクラホマスタンピード!この攻撃にセコンドの大角が怒って紫炎龍に手を出す。ようやく立ち上がった高智、ヒジからも流血。紫炎龍、リングに戻って高智の頭にヘッドバット、かみつき。しかし高智もハイアングルのニールキックで反撃。紫炎龍がぶち折った机の破片で殴打。バックドロップを放って場外へイスを取りに行く高智。この動きが遅いため紫炎龍に復活を許す。高智すでにヨロヨロ。紫炎龍は大量のイスをリング内に投げ込む。リング上に戻ってブレーンバスターを狙うが高智はこれをイスの上のDDTに切り返す。ロープに走りジャンピングボディシザーズドロップ、しかし紫炎龍はこれをフロントスープレックスに切り返す。紫炎龍は高智をイスの上にフィッシャーマンズバスター、カバー、2カウント。10分経過。さらにイスの上にライガーボム。これもカウント2。紫炎龍バックを取る。高智取り返してジャーマン、2。高智ミサイルキック、これも2。高智ハイキック連発、しかし紫炎龍は 3発目をキャッチするとキャプチュードに。紫炎龍ノーザンライトスープレックス、一旦投げ切った後、相手を放すことなく起き上がってもう一発!高智返せず。

紫炎龍(11分48秒 ノーザンライトスープレックス)高智

マイクで高智を挑発する紫炎龍。「おい!SPWFってのはこんなもんか!SPWFの意地はどーしたんだ!何か言ってみろ!」

高智、マイクでは応えず突っかかる。

紫炎龍再びマイクを取り、「今度やる時は東京ドームでも巌流島でもどこでもやってやるよ!」

高智は紫炎龍が退場後に、「今日はすみませんでした。今度やった時には必ず勝ちます。」と言うのみ。

紫炎龍、ずいぶんよくなったじゃん。いや、初めて見たんだけどさ。



第6試合 谷津嘉章、グレート・センセイ、高橋秀紀 vs 矢口壹琅、ビーフ・ウェリントン、ザ・マーダラー

ウィリーさんはホッケースティック持参。そしてマーダラーはなぜかチリトリ。いきなり矢口様のマイク、「おいぃ、谷津!てめえはセンセイ連れてきたが、俺にも秘密兵器あったんだ!みちのくプロレスから、神格闘十字軍に助っ人、ビーフ・ウェリントンだ!おら!ビックリしたか!」
こっちがビックリしましたよ>矢口様。
マーダラーと高橋、ゴングと同時に何か因縁でもあるかのように取っ組み合い。高橋がラリアット、ニースタンプ、谷津がアトミックドロップ。マーダラーはコーナーに逃げ帰って矢口にタッチ。谷津は矢口を自軍コーナーに連れ帰ってセンセイと2人で集中攻撃。レフェリーのブロックに遭い、奇声を上げるマーダラー。おや、この声にも・・・(空耳だろう)ウィリーさんがしばしば矢口様のピンチを救う。いいなあ、ウィリーさん、ハマってるよ、この景色に。もともとみちプロにいたったってルチャやってたわけじゃあないし、こんなラフ攻撃の方がお手の物なのかな。マーダラーが出るとまた高橋が襲い掛かる。ブレーンバスターからボディスラム、そこに谷津がニードロップ。谷津ブレーンバスター、矢口様とウィリーさんが救出、谷津にダブルチョップ、ダブルブレーンバスター。“クラシック”な技が多い気がするのは気のせいか?矢口様ラリアット、谷津はかわして延髄蹴り、センセイにタッチ。センセイはラリアット、バックドロップ。高橋が入り、矢口様にパンチ。しかしラリアットは矢口様ブロックしてモンゴリアンチョップで返す。ウィリーさんが入り、ジャーマンから十字。谷津がカット。10分経過。マーダラーは何をしているかと言えばもっぱら奇声を発してレフェリーと客を威嚇。高橋が捕まり、矢口様のニールキック、ウィリーさんのダイビングラリアットをくらう。しかし矢口様にジャブからストレートを打ち込み谷津にタッチ。谷津は矢口様にブルドッギングヘッドロック。そして監獄固め。マーダラーがカット。高橋が入りパイルドライバーの体勢、マーダラーは有刺鉄線十字架で殴ってカット。矢口様が谷津を場外に放り出しイス攻撃。ウィリーさんもセンセイと乱闘。マーダラーがリング内で高橋を捕まえる。戻ってきた矢口様、有刺鉄線十字架アタック!高橋、両腕を広げたまま後にどっと倒れる。最後はウィリーさんがパワーボムからアキレス腱固め、高橋ギブアップ。

ビーフ(16分9秒 アキレス腱固め)高橋

早速矢口様がマイクを取る。「ハッハー、カモン、谷津!どーだ見たかオイ!ビーフ・ウェリントン様の実力を!オイ!カモン!」(ここでビーフにマイクを渡すが、ビーフは「カモン、アシタ、アシタ」と言うのみ。)再び矢口様、
「オイ!神格闘十字軍はますますパワーアップするぞ!」ビーフに向かい、
「OK、ウィリーさん、今日は気持ちいい。ユーのウィンでな。じゃあ、みちのくのウィリーさん従えて行きます!」

1、2、3、愛だーーーーーーーーーーーーー!

SPWFではそれほどマイク面白くないのかな?>矢口様。

試合後も有刺鉄線十字架を振り回すマーダラー。全速力で逃げる千春。


あー、面白かった。キャラクターは立ってるが、試合はオーソドックス、で、できる人間が多い。いい団体だ>SPWF。これでまた「行かなきゃいけない団体」が増えたか?



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