DDT「イチかバチか」12/22 後楽園ホール大会その2



第5試合 木村浩一郎、折原昌彦(ネオDDT)、ケンドー・ナガサキ(NewNOW)vs 剛竜馬(冴夢来)、青柳政司(夢ファク?)、長井満也(フリー)

期待はしていたが、試合前に木村の遺恨ビデオ上映。RINGSでの長井戦、冴夢来後楽園大会での興行破り(貴重映像)、新格闘プロレスの方向性問題も。

先発は木村と青柳(右写真)。青柳はローキック打っていく。

木村はタックルで倒しヒールホールド(左写真)、青柳必死にロープ。青柳ヒザ蹴りに行くが木村はキャッチして後方に放り投げる。

スタンディングのアームロックから足刈って倒し、一気に十字に(右写真)、青柳ロープ。木村は青柳を立たせてブレーンバスター、サッカーボールキック、張り手打ち込んで昌彦にタッチ。

昌彦首投げ、サッカーボールキック、ダブルアームスープレックスからアームロック(左写真)。十字に移行するが青柳はブロックしながらロープに。昌彦腕を取る。青柳は蹴りでブレーク。後ろ回し蹴りヒット、昌彦もラリアット出すが青柳はキック打ち込んで剛にタッチ。

剛ロープに振ってラリアット2発。まだリング内にいた青柳の方にも振って青柳ニールキック。ダブルのクローズラインは昌彦かわすが、コーナーには戻れずダブルのブレーンバスター、ダブルのエルボードロップを食う。剛はバックドロップからコブラツイスト、ナガサキがカット。剛長井にタッチ。昌彦もようやくコーナーに戻り木村にタッチ。5分経過。

11/6以来のコンタクト(左写真)。長井ハイキックを打っていくが木村はサバく。

長井タックル、木村余裕で切ってバックを取り、腕をこじ入れてスリーパー(右写真)。木村はハーフネルソンから十字に。長井は上体起こしてブロックすると足を取ってアキレス腱固め。木村はヒールホールドで返す。同体で場外転落。

早速始まる場外乱闘(左写真)。ナガサキが割って入る。う〜ん、違った意味で「ポリスマン」。ナガサキは長井をぶん殴ってリングに戻す。長井ハイキック、掌底、ハイキック打って剛にタッチ。

剛ロープに飛んでラリアット。当たりが弱々しい。当然木村倒れない。剛もう一発、木村受け流す。3度目、木村がカウンターでラリアット(右写真)。カバーはカウント1。木村張り手、ヒザ蹴り入れてナガサキにタッチ。ロープに振ってショルダースルー、腕取って十字に。青柳がカット。青柳そのまま入りナガサキにミドルキック、ナガサキキャッチすると変形のヒザ十字。形はきれいではないが、がっちり極まってる。木村にタッチ。

木村ダブルアームスープレックスからアームロック。「折るぞコラ!来い剛!」と挑発。青柳剛にタッチ。10分経過。剛またラリアット。木村また効かないといったポーズ取ると2発目をブロックしてブレーンバスター(左写真)、カウント2。

木村は倒れた剛を踏みつけまくり、蹴りまくり(右写真)。

剛は木村のラリアットをかわしてのジャンピングネックブリーカードロップ(左写真)でようやく一矢報い、長井にタッチ。

長井ヒザ蹴り打ち込むと首投げからスリーパー、木村切り返して必殺アームストレッチ(右写真)から十字に。長井ロープ。長井立ち上がるとヒザ蹴り、木村はナガサキにタッチ。

長井ヒザ蹴り、ナガサキはキャッチして強引に逆片エビに(左写真)、長井ロープ。ナガサキは昌彦にタッチ。

ロープに振ってミドルキック。急所蹴りからニースタンプ。木村が入ってコーナーに振り串刺しラリアット。倒れた長井に側転からムーンサルト(左写真)、カウント2。浴びせ蹴りをはさんで今度はコーナーからムーンサルト、カバーはカウント2。ロープに振る。長井は昌彦のラリアットかわしてソバット、フロントスープレックス。

長井ツームストーンから助走を付けてギロチンドロップ(ダイビングヘッドバットよりこっちがいいよ)。ナガサキがカットに入る。これをきっかけに4人が場外乱闘。長井のパワーボムを昌彦はウラカン・ラナで切り返す。昌彦十字に。長井持ち上げて叩き付ける。再度パワーボム(左写真)、今度は決まり3カウント。

長井(15分35秒 エビ固め)昌彦

木村マイク「DDTはこういう試合だってできるんだよ!三四郎の相手も疲れちゃったんで、2000年は、お前ら3人(相手チーム指差す)とシングル、あ、剛はいいや。お前は引退しろ。おやじ、ヤ・メ・ロ。長井、またDDT呼ぶから、次はシングルな。RINGSの時負けてっから。」

長井「木村、はっきり白黒付けようぜ。」

この試合でわかったのは長井がプロレスにちゃんと取り組んでるってのと、剛がもう終わりかなーってこと。いや、違うリング、違う相手ならまだまだいけるんだろうが。今日のナガサキは試合を正常に遂行するために入ってた感じ。


第6試合 高木三四郎 vs 折原昌夫

さあ、映像、というとこでビデオのトラブル。しかしそれにあまり固執することなく、すぐに曲がかかり三四郎入場。好判断。折原入場。頭からはタオル。コーナーに上っていつものポーズ(右写真)。サンダーと篠はサンタの格好。高木が折原の後ろから詰め寄る。闇の中からもうひとつの影。こっちが本物の折原。タオルをかぶっていたのは昌彦。まさか自分の試合が終わってすぐに影武者やろうとは。兄思いだ。

折原は昌彦とダブルのクローズライン、ダブルブレーンバスター(左写真)。場外戦に。昌彦が羽交い締めにして折原ラリアット。折原は高木を観客席に放り込んで「ファイヤー!」と叫びながらイス攻撃。一旦リングに戻すがまた場外。

客席をひきずり回した後リングに戻してキック(右写真)、ニースタンプからカバー、カウント2。ターンバックルとパンチで顔面攻撃の後三度場外へ。

今度は南側階段席を通路まで上り、そこで四方に見せびらかしてのパイルドライバー(左写真)。

リングに戻る。高木はチョップ(右写真)、折原はパンチで激しい応酬。折原ヘッドバット。自分も痛がりつつもう一発打って片エビ、カウント2。さらにチョップ合戦。高木はFXXK YOUポーズを入れてチョップ。5分経過。

高木ロープに振ってドロップキック。折原場外転落。エプロンに戻って来たところに高木突っ込む、折原ショルダースルーで落とすとラ・ケブラーダ(左写真)。

リングに戻るとオリキン、急所エルボーからカウント2。高木も金的でお返し。折原「やめてくれ」ポーズを取りつつ(右写真)、高木が詰め寄ると下から金的蹴り上げる。

折原パイルドライバー(左写真)、ライガーボム。いずれも2カウント。折原キャメルクラッチに捕らえて顔面攻撃。抗議するスーザンにツバを吐きかける。コーナーで顔面攻撃、さらにチンクラッシャー。高木防戦一方。

昌彦がイスを入れる。押さえつけて折原がイスを振るうがこれは昌彦に誤爆(右写真)。しかし折原は高木にもイス一撃。コーナー振って串刺しドロップキック、高木かわしてイスを奪い取る。10分経過。

高木イスで思いっきり殴りつける。折原場外エスケープ。高木も追って客席に投げ込む。折原流血。リングに戻すとボディスラムからコーポレートエルボーのポーズ(左写真)。しかしヒジの落し方はオースチン風。カバー、カウント2。

高木は折原をコーナーに上げ、雪崩式DDT。これはかなり効いたか?ラリアットからカバー、カウントは2。昌彦入る。高木捕まえてスイングDDT。

高木は折原をコーナーに乗せてスパイダージャーマン(左写真)、しかし折原はすぐに立ち上がるとぶらさがった状態の高木のボディにドロップキック。

高木をコーナーに戻すと今度は折原が本家スパイダージャーマン(右写真)。

さらにムーンサルトを狙ってコーナーに上がる折原。その足をスーザンが引っ張って落とす!高木すかさずコーナーに上がり再度のスパイダージャーマン(左写真)。ダイビングニードロップはカウント2。バックの取り合いから折原は金的蹴るが高木ひるまずラリアット、カウント2。15分経過。

ラリアットお互いにかわし合うが、高木は捕まえてストーンコールドスタナー、そしてラリアット、カウント2。高木続けて三四郎スタナー、一発ではフォールに行かずもう一発(右写真)、これでカウント3!

高木(15分50秒 片エビ固め)折原

高木は「こいつらのやられるところ見たいだろ!」と叫ぶとサンターにストーンコールドスタナー、篠(左写真)には三四郎スタナー風フェースクラッシャー。
折原イスを続けて3つ投げ込む。高木「3ボール。全部ハズレだ。」

高木マイク「今日はほんとに、イチかバチか、DDTが解散するかどうかの瀬戸際の興行でした。みなさん、どうでしたか?」
客が「よかった!」とか言おうとしたその時、
「んなこたぁどうだっていいんだよ!」
高木「俺の曲かけろ!ミュージック、スタート!」でファイヤーポーズを四方で(右写真)。さらに南側階段席まで上がってファイヤー、その後ロビーで集会。

これは、もう「大成功」と言っていいでしょう。観客に関しては選手が手売りした、という甲斐もあって満員(2000人!)だったし、客が入っても内容がよくなかったり、DDTらしさがなかったりしたらダメになったかもしれないけれど、その辺もきっちりクリアしてたし。ちょっとしたトラブルはこの際関係ない。いろんな点でこっちの想像を上回っていて、いい興行だった。



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