マッスルハウス2 5/4 後楽園ホール大会の4



休憩明け、鶴見亜門の控室映像。「ちょっと血糊が足りなかったかなあ・・・」

アントンがスタンバイ。「次の試合、どうすれば?」
亜門は「あー、ちゃんと台本書いたから、この通りやれば大ウケ間違いなし。」アントンは複雑な表情で台本に目を落とす。そこにイタリアカラーのリストバンドをした手が伸び、台本を取ると破り捨てる。

カメラがパンするとそれはフランチェスコ・トーゴーであった(左写真)。カッコいい!


第7試合 アントーニオ本多 vs フランチェスコ・トーゴー

トーゴー入場(右写真)。

アントン気合入れる(左写真)。

試合開始。

ロックアップ、トーゴーが腕を取る(左写真)。アントン切り返す、トーゴーまたすぐに切り返す。アントンコーナーに逃げてブレーク。

再度ロックアップ、またトーゴーが腕をひねる、アントン切り返す(右写真)。トーゴーカニばさみで倒して首を取る、アントン切り返そうとするがトーゴーは回転してそれを許さない。ようやくアントンが首を取る、トーゴー切り返してハンマーロックに。立ち上がってストンピング。

トーゴーがアントンをターンバックルにぶつけると大きなリアクション。トーゴーはアントンを場外に落とす(左写真)。

手四つからトーゴーがリストを固める(右写真)。

アントン切り返そうとするがトーゴーは腕をひねってねじ伏せる(左写真)。

トーゴーニースタンプ(右写真)、パンチ。

トーゴーヘッドロック、アントンロープに振る、トーゴーショルダーブロック(左写真)。トーゴーまた腕を取る、アントンロープ。5分経過。

トーゴー腕を取る、アントンはパンチでブレーク(右写真)。

アントン逆水平(左写真)。

アントンロープに飛ぶ、トーゴーカウンターのエルボー(右写真)。

トーゴースリーパー(左写真)。

アントンの動きが止まったためレフェリーがカウント、アントン3寸前で蘇生(右写真)。

ブレークするとロープに飛んでテーズプレス(左写真)。ナックルパートからフォアアームドロップ。

アントン延髄斬り(右写真)。

パンチ、ロープに振る、トーゴー切り返してラリアット(左写真)。カウント2で引き起こす。

アントンパンチ(右写真)。

トーゴーもパンチ打ち返す(左写真)。

アントンふらふら(右写真)。パンチを打っても空振り。

アントントーゴーに倒れこむ(左写真)。トーゴーアゴ目掛けてパンチ、カバー、3カウント。

トーゴー(8分25秒 体固め)アントン

アントンがマイク。「ここにいらっしゃるのはフランチェスコ・トーゴーさんですけど、親戚のディック東郷さんに僕はひとかどならぬお世話になってまして、今日は手紙を書いてきました。」

「東郷さんに初めてお会いしたのはちょうど1年前。僕をキューバ軍のマネジャーに抜擢したのがたまたまマッスル4をサムライで見ていた東郷さんだと聞いて、僕はビックリすると同時にこれはチャンスだと思いました。それがきっかけで僕の閉塞感に充ちた生活が変わりました。僕は誰にも知られずにひっそりといい年をこいてきました。僕は自分を表現できる機会を欲していました。その機会は東郷さんとの出会いによってやってきたのです。」

「東郷さんがマッスル4を見てなかったら今の僕はありません。どこの馬の骨ともわからないインチキ臭いレスラーでした。でも東郷さんが、僕のおかしなプロレスを『それがアントンの味だから』と言ってくださったのを聞いた時僕は例えようのない安堵感に包まれました。僕はそんな東郷さんの懐の深さにドキドキしています。東郷さんの出すアイディア、バックステージで出すギャグ。世界随一のレスラーでありながら僕らと子供のように戯れるその人柄。何よりプロレスに対する愛情にいつもドキドキします。僕とドン・マエストロがプライベートで悩んでいた時も『何をそんなに悩んでいるんだ?人生は楽しむためにある。もっと人生を楽しまなきゃ。』と僕らに飯をご馳走して、いつものようにパチスロに消えていきました。」

「普段はプロレスの向こう側にある僕の感情やできごとを出してしまい申し訳ありません。けれどこういったできごとを東郷さんと共有できてることは僕の人生にとってかけがえないもののひとつです。アントーニオ本多。」

いい話だ。フランチェスコは黙ってアントンの手を挙げる(左写真)。

坂井、趙雲、藤岡がリングに上がる。坂井マイクを取るが感涙でしゃべれない。「本多君をマッスルに誘って本当に良かったと思います。マッスルはこういういろんな人が入ってくるプロレスの入口だと思ってくれたらいいと思います。・・・なんだっけ?」

坂井は亜門に助けを求める(左写真)。

亜門「だから、お前は感動してここで決意するんだろ?それをお客さんに発表するんじゃない?ここで。」

坂井は趙雲とメガネに「何だお前らは!」

「ニセモノじゃないか!」右写真)いや、そりゃそうだけど。

「僕はプロレスを頑張ります!頑張るから、記者会見で言ったようにメキシコに行って立派なプロスモウレスラーになります!」
亜門「坂井、悪いんだけど、スモウリブレってのはどっきり用のネタだから。大鷲がマッスルになんか出てくれるわけねーだろバカ。」
坂井「じゃあ、大鷲さんとの試合を通じてメキシコへの道が広がる、なんてのは?」
亜門「そんなのは1試合あれば十分だろ?」



その5へ。