マッスル15 9/6北沢タウンホール大会その2



亜門「いかがでしたか?第1試合からタイトルマッチ。カードの出し惜しみをしないところがマッスルの素晴らしいところです。」
林P渋い顔。「あの・・・メガネの方?」
亜門「あ、ウチのエースです。」
林P「エース!?」
亜門「お好みじゃなかったですか?ちょっと普通にやり過ぎましたか?今のはただの前座試合ですから。やっぱり民放の地上波であんな普通のプロレスやったって、プロレスに興味持たない人は誰も見やしませんよね。ご安心ください。次の試合はどんな人にでも興味を持ってもらえること間違いありません!あ、私会場の方に行かなきゃいけないのでこれで。ごゆっくりご覧になってください。」


亜門リングに(右写真)。「北沢タウンホールにお越しの皆さんこんばんは。私マッスル総合演出家の鶴見亜門です。オープニングのVTRをご覧になっていただいた皆さんはすでにご存知かと思いますが、長年の念願である我々マッスルの地上波放送がついに正式決定いたしました。10月3日よりテレビ埼玉さんで毎週水曜日の深夜2時半より放送が開始されます。従来のプロレス中継番組とは一線を画す完全撮り下ろしの格闘ヴァラエティを制作する予定であります。普段会場でこうして行っている通常のマッスルの興行はこれまで通りスカイパーフェクTV301ch FIGHTING TV Samurai!で、そしてテレビ埼玉ではより実験的かつ自由なプロレス番組を作っていこうと思っている次第であります。というわけで本日のこの興行もですね、来月から始まる我々の新番組に向けて今一度初心に帰り、世間に通用するプロレス番組とは一体何なのかというテーマで皆さんと一緒に考えていこうと思っています。」

亜門「今プロレス番組は視聴率の低下に悩んでいます。原因は何か。エンターテインメントの本場アメリカに5ヶ月間語学留学していた私には一目瞭然です。それはずばり、どのプロレス番組もプロレスしかやっていないからです!番組でプロレスしか流さない、イコール、プロレスに興味がない人は見ないという図式が完全に成立してしまっているのです。夏といえばバカの一つ覚えみたいにリーグ戦しかしない季節感のなさ!怪談のひとつもするのがクリエイターとしてのマナーではないでしょうか?一体どうなってるんですかこのプロレス業界は!すいません、取り乱してしまいました。」坂井聞いている(左写真)。
亜門「要はですね、これからの21世紀のプロレス番組はただ試合を流すってだけじゃダメなんだってことです。この寄りのカメラとあの引きのカメラで普通にスイッチングするだけじゃなくて、様々な角度でグローバルにプロレスを描き出さなければいけないんです!」

坂井手を上げて「はい!意味が全然わかりません!」右写真
亜門「だから今から説明するところだったんだよ。これからやるタッグマッチは、通常のプロレス番組で使用するカメラの他に数種類のカメラを用いて撮影を行ってみようと思う。」
アントン「わかんねーよ!このカメラとか、デジタルカメラ以外を使うってことですか?」
亜門「そういうことだ。じゃとりあえずペドロ、趙雲、マジック、726とあと一圭入ってきて。」

亜門「まずはペドロがつけてるこのヘッドセットタイプのカメラ。これはスカウターという相手の戦闘能力なんかを識別する最新カメラだ。ほら、プロレスラーって試合中やたら大げさに痛がるじゃない。本当のダメージがわかんないんだよね。だからそういうイライラを解消するためのカメラがこれ。」

酒井一圭はハンディカメラを構えている(右写真)。

趙雲は口に何かくわえケーブルを持つ。妙に苦しそう(左写真)。

なんと胃カメラ装着中(右写真)。
亜門「で次が趙雲が飲んでいる胃カメラ。リング上で激しい戦いを繰り広げているレスラーは一体どにょうな健康状態を保っているのかという視聴者の疑問にいち早く答えるのがこの胃カメラだ。やっぱり健康ってものぐくみんな興味があるみたいよ。」

そして酒井が持っていたのは心霊カメラだった(左写真)。
亜門「一圭は足のギプスが取れたばかりでまだ激しい運動ができないから、リングサイドでひたすらリング上で起こる怪奇現象を狙い続けてくれ。」

苦しそうな趙雲(右写真)。

亜門「一圭は霊感強いんだよね?」
酒井「はい、小さい頃から特に霊感は強かったと思います。」
亜門「そうかそうか。やっぱりタレントは霊感強くないとやってけないもんな。」

趙雲ロープにすがって立つのが精一杯(右写真)。

そして随時気象衛星ひまわりからの映像も見られることに。折りしも台風9号の接近で日本付近は雲で真っ白。
亜門「それじゃ早速試合を開始しよう。スイッチャーさん準備はよろしいですか?今日のスイッチャーさんは言うこと聞いてくれるな。」


第2試合 ペドロ高石&Mr.マジック vs 趙雲子龍&726

試合開始。場内にも村田アナの実況と鈴木記者の解説が流れる。先発はマジックと726。ロックアップ、726ヘッドロック、マジックロープに振る、726ショルダーブロックで倒す(右写真)。

ロープワーク、マジックはリープフロッグでかわしてドロップキック、726もすぐにドロップキックで返す(左写真)。両軍タッチ。

早速スカウターを使用するペドロ。スクリーンにはスカウターで見た趙雲の画像が(右写真)。

趙雲の戦闘力は65と表示(左写真)。鈴木「趙雲選手の体重を表してるんじゃないでしょうか。」

趙雲腕を取る(右写真)。

ペドロ切り返して腕折り3連発(左写真)。

スカウターには腕へのダメージがはっきりと映し出される(右写真)。

ん?なぜか胃にもダメージがある様子(左写真)。

映像は趙雲が飲み込んでいる胃カメラにスイッチ(右写真)。

趙雲の胃にはなぜか未消化のダンボール(左写真)。
亜門「あー、やっぱりアイツらダンボール食ってたんだ。」
村田「アイツら、じゃないですね。趙雲選手の個人的嗜好ということで。」

ペドロはその趙雲の胃目掛けてストマッククロー(右写真)。両軍タッチ。

726とマジックはオーソドックスに腕の取り合い(左写真)。
亜門「つまんねーな。ひまわりの映像に変えて!」

気象衛星からの地球の映像に変わる(右写真)。

村田「私、一度でいいから宇宙から地球を見てみたかったんですよ。」
鈴木「心が洗われますね。」
村田「こうやって見るとリング上の闘いなんてばかばかしいですね。」
リング上ではフライングメイヤーとヘッドシザーズの応酬(左写真)。

どうも松井レフェリーの動きがおかしい(右写真)。

726がマジックをコーナーに追い込む、その様子を撮る心霊カメラ担当・酒井一圭(左写真)。

ペドロはスカウターでコーナーに控えている趙雲をチェック(右写真)。

まだ胃が痛いらしい(左写真)。

726が首投げからストンピング、パンチ連打から押さえ込む、松井レフェリーカウント取るが遅い。右肩が痛いようだ(右写真)。

心霊カメラで撮ってみると松井レフェリーの右手に手らしきものがぼんやりと(左写真)。

やっぱり手だ!(右写真)びびった亜門はまた映像をひまわりに変えさせる。

マジックはロープに振ってエルボー(左写真)、カウント2。

ボディスラムからコーナーに上るとスカイツイスタープレス(右写真)、カウント3。

マジック(7分20秒 スカイツイスタープレス)726

しかしその間映像はひまわり。
村田「こうやって広い宇宙を見ていると本当にどうでもいいですよねえ」
鈴木「どうでもいいですねえ」

2000万マネーズはポーズ(左写真)。

その時気象衛星ひまわりの映像は地球に巨大隕石が接近しつつある模様を捉えた!(右写真

今戦った4人がなんとかすることに。

「アルマゲドン」のテーマ「I don't wanna miss a thing」に乗って退場する4人。

亜門も敬礼で見送る。

人類の存亡をかけて10分間の休憩。今日も7時40分。40分、10分、40分でこの3連戦は進行するのかな?



その3へ。