マッスル15 9/6北沢タウンホール大会その3
亜門が電話を取っている映像で再開(右写真)。
「はい、すいませんでした。は、明日までにはきちんと形にしたいと思ってますから!それはもう重々。はい失礼いたします。」
亜門電話切ると「お前らがショッパイ試合するから林さん怒って帰っちゃったぞ!これ以上アレしたら放送自体がなくなっちゃうかもしんねーぞ。」そこに藤岡が飛び込んでくる。
藤岡「大変です!誰かが勝手にリングで試合し始めようとしてます!」
第3試合 アントーニオ本多&大家健 vs NOSAWA論外&MAZADA
「勝手に」上がってきたのは大家健(右写真)。そしてアントーニオ本多。
相手は「東京愚連隊」NOSAWA論外(左写真)&MAZADA。
東京愚連隊が先制攻撃(右写真)。
大家にダブルの攻撃を加える(左写真)。
ダブルのフラップジャック、さらに腕をつかんで放り投げる(右写真)。
東京愚連隊は竹刀で大家を滅多打ち(左写真)。
止めに入った松井レフェリーにも一撃(右写真)、松井レフェリーは反則ゴング要請。
大家(0分20秒 反則)NOSAWA
そこに亜門が飛び込んできて「やめろやめろ!何なんださっきからあんたらは!」竹刀にへっぴり腰。
東京愚連隊面白がって亜門の股間を竹刀でつつく(右写真)。「やめてください!」
亜門「NOSAWAさんMASADAさん!なんで毎回毎回来て邪魔するんですか!」(左写真)
NOSAWA「だって坂井君に出てくれって頼まれたから。いつも1週間くらい前になると電話くれるんだ。」
亜門「勝手なマネを。ちょっと坂井呼んで来い!」
坂井のテーマ流れる。出てきたのは剣道着ライクなコスチュームの坂井改めビッグ・ザ・ケンドー(右写真)。
亜門「ひえーっ!化け物だー!」(左写真)
アントン「坂井さん、どうしちゃったんだ?」
ケンドー「どうしたもこうしたもねえよ。この2日間お前らの茶番に付き合わされてなあ、俺はプロレスにほとほと愛想が尽きちまったんだよ。」
アントン「そ、それとその格好のどこに関係が?」
ケンドー「ちょっと話していいか?プロレスを始めてはや5年、その間俺はずっとある疑問を抱き続けてきた。この業界はなんで剣道を格闘技経験として認めてくれないのか?柔道王者とか、空手経験者とか、アマレス日本代表とか、相撲出身とか、何らかの下駄を履かせて送り出すけど剣道だけは仲間はずれ。」
ケンドー「団体に入門して『剣道10年やってました。高校時代は団体戦で北信越大会優勝しました』っていっても『ふーん』って流されて、文系レスラーとか扱われて、苦労してデビューしたら重大な事実に気付いたよ。NOSAWAさん、さっきの試合で竹刀で大家選手の頭を叩いた結果どうなりました?」
NOSAWA「反則負けです。」
亜門「凶器、だからね・・・」(右写真)
ケンドー「凶器?反則?なんで剣道だけ凶器扱いされなきゃいけないんですか!背負い投げが許されて、上段回し蹴りが許されて、なんで面はダメなんだよ!差別すんなよ!」
ケンドー「俺は週プロの選手名鑑を見ていた。ここにいるMAZADAさん、剣道歴12年だ。小1から高3までやってきて、高岡高で北信越大会3位。18でユニバーサルの練習生になり、紆余曲折あって無我に入り、メキシコに行き、どんだけ苦労したと思ってんだ?プロレス界が竹刀を認めないからグレちゃったんだよ!」
NOSAWA泣く(右写真)。
ケンドー「NOSAWAさんなんて竹刀使っただけで悪人扱いだ。」
NOSAWAさらに泣く(左写真)。
亜門「それ以前から悪人扱いだと思うけど・・・」
ケンドー「要は何が言いたいかというと、今のプロレス界に愛想を尽かし、全く新しい格闘技である「プロ剣道」を旗揚げします!リング上であらゆる竹刀の使用が認められる、理想の格闘技を作りましょう!竹刀さえ使えば元横綱だって柔道の黒帯だってアマレスのオリンピック候補だってイチコロなんだよ。ここにいる四流レスラーどもを血祭りに上げて、テレビ埼玉の番組枠もSamurai!の中継枠もプロ剣道が乗っ取る!」
亜門「そんなことさせるか!」
ケンドーと東京愚連隊が竹刀で亜門をつつく(左写真)。
亜門「誰か助けてー!」
すると「デストローイ!」ニラが入場(右写真)。
ニラ「久しぶりだな、マッスル坂井」
ケンドー「誰かと思えば元KAIENTAI-DOJOのDJニラさんじゃないですか?今年の4月に引退したはずでは?」
ニラ「引退したんじゃねえ!させられたんだ!」
ケンドー小声で「そういうのはここで言わないほうがいいんじゃないか?」
ニラ「亜門さん、アントン、助太刀に来てやったぜ。まだお前らにお別れの挨拶をしてなかったからな。」
亜門「うれしいけど、TAKAさんに言わなきゃいけないんじゃないの?」
ニラ「むしろ言うな!言わないでください!坂井、この俺も竹刀を使ってきたからわかるんだ。だがな、お前は絶対にやっちゃあいけないミスを一つだけ犯してしまった。」
ケンドー「パーフェクト超人のこの俺がミスだと?教えてもらおうか。」
ニラ「お前が犯したたった一つのミス、それはプロレスを侮辱したことだ!」
ケンドー無反応。
亜門「・・・・で?」(左写真)
ニラ「なんで俺が間違ったこと言ったみたいな空気になってんだよ?だから、俺とアントンとそこの獅子王でプロレス界を代表してプロ剣道を叩き潰してやる!」
亜門「それは心強い。元KAIENTAI-DOJOの道場長として恐れられたあなたが味方してくれたら百人力だ。どうかマッスルをこのピンチから救ってください!」
ニラ「そういうことならお任せください。この仕事、引き受けました。」
その4へ。