マッスルハウス4 2007/5/4 後楽園ホールその5



そこに「Fire」。なんと高木三四郎がリングに。
亜門「オマエら、この人が誰だか知ってるよなあ?」右写真)。
坂井「知ってるも何も、高木さんじゃないですか。」
亜門「そうだ。この人が有限会社DDTプロレスリングの社長であり、このマッスルの実質上のオーナーでもある高木三四郎社長だ。」

アントン「DDTはお昼で興行終わってるジョルノ。何しに来たんですカプリチョーザ?」
亜門「今日はな、この高木社長からオマエらに大事な話があるんだそうだ。大社長、よろしくお願いします。」


高木「マッスル後楽園大会にお集まりの皆さん初めまして。DDTプロレスの代表取締役を務めます高木三四郎です。いつもなら東の奥とかでこっそり見させてもらっているんですが、今日はどうしても皆さんに報告しなければいけないお話があってここにやってきました。会場にいるほとんどの皆さんはご存知かと思いますが、DDTは通常のDDTとしての興行以外にこのマッスルを始め、ユニオンプロレス、Cruiser's-Gameといった別ブランドを展開しております。各大会のプロデュースはそれぞれの個性を持たせるため選手に任せておりますが、運営自体はDDTが行っております。チケットの発券や管理業務・・・」
アントン「高木さん、それのどこが大事な話なんですか!」
坂井「本多くん、ちょっと高木さんの様子がおかしい気がする。」

高木「坂井、オマエはうすうす気づいているかもしれないが、DDTの経営状況は今最悪の状態なんだよ。」
アントン「ええっ!だって昼間の興行もいっぱい入ってたし。」
高木「バカヤロー!後楽園以外の会場は入ってないじゃないか。とにかく多団体の興行が多いよ。このゴールデンウィークだけで100以上も興行がひしめきあっている。」
坂井「でもゴールデンウィークのはぶっちゃけ高木さんにも責任があると思いますよ。3本立てのディファフェスタとか今日のマッスルだって無理矢理やらされてるし、ユニオンとかあさってのCruiserとかGPWAとか草間さんの応援とか。」

亜門「そうだな。どこもかしこも同じカード、同じメンバー。どこに見に行っても同じような試合。誰が主催してるかもよくわからない名前だけのプロデュース興行。こんなこと繰り返してももう意味ないってことですよね、高木さん?」
高木「おっしゃるとおりです。つまりはそういうことでDDTの経営がひどく悪化したってことなんだ。だから今やってる別ブランドの興行権を譲渡することにしました。」

坂井「マッスルが身売りされるってことですか?」
趙雲「ユニオンは?」
高木「ユニオンプロレスは西調布のU-FILE CAMPさんに買ってもらおうかと思っている。」
アントン「Cruiser's-Gameは?」
高木「その名の通りゲーム化して、任天堂やPSP、あと携帯電話でもプレイできるようにしようかと。」
坂井「マッスルはどうなっちゃうんですか?」
高木「お前らの処遇については鶴見亜門さんから説明してもらう。」

亜門「オマエらマッスルの経営権を買ってくれる会社は日本の会社ではない。今アメリカでは空前の総合格闘技ブームなのを知ってるか?」
坂井「MMAとかいう奴でしょ?」
亜門「アメリカの人はもうとっくにプロレスなんか飽きて、皆総合格闘技見てるんだよ。アメリカでエンターテインメントプロレスなんて言ったら笑われるよ。今アメリカじゃなあ、エンターテインメント総合格闘技、つまりエンターテインメントMMAが大ブレークしてるんだよ。オマエらプロレスの試合中にスローモーションとか言って調子に乗ってるけど、アメリカじゃ金網の中でスローモーションやってるんだぞ!アメリカ最大手のエンターテインメント総合格闘技団体、その名も『UCC』だ!」


坂井「UCCってコーヒーの会社じゃないのかよ?」
亜門「違うよ、総合の団体だよ。そのUCCがお前らの引取先だ。」
坂井「ヤですよ。そんなコーヒーっぽい名前の会社。」
亜門「だから違うって。」
坂井「じゃあ何の略か言ってくださいよ。」
亜門「Ultimate...Coffee Championship。」
坂井「やっぱコーヒーじゃん。」
亜門「違うよ。“Ultimate”に総合って意味が含まれてるだろ?“Championship”も格闘技だろ。真ん中はどうだっていいんだよ。とにかくビデオ届いてるから見てみようぜ。」

「UCC」の映像が。

金網の中で闘ってる。

チョークスリーパーが決まる(右写真)。

バックマウントからパンチ連打(左写真)、ここでアメリカ国歌が流れる。

するとスローモーションに(右写真)。

スローなハイキックが決まる(左写真)。

見事なKO勝利。以上。
亜門「どうだいオマエら、すげえだろ?」
坂井「すげえ、マジすごいっす。」
亜門「今YouTubeで凄いPPV数誇ってんだから。」
坂井「YouTubeの?」
亜門「そう、YouTubeのPPV数が凄いって。」
坂井「アンタほんとにわかってんのか?」

亜門「そんなことよりこれ見てアメリカ行ってみたくなっただろ?」
アントン「行きます!自分アメリカ好きなんで。」
亜門「ペドロさんは?仕事とか家族とかあるから無理か・・・」
ペドロ「捨てます。」
亜門「趙雲は?他にも出てるよな?」
趙雲「往復すればいい。」
亜門「よし決まりだ。高木さん、みんなアメリカ行く気になったみたいです。」

高木「UCCってのは凄い大きな会社みたいなんだよ。別にマッスルがUCCに吸収されるわけじゃない。UCCのオーナーがUCCとマッスルという2つの団体のオーナーになるというだけなんだ。」
亜門「野球で一人のオーナーが2つの球団持つようなもんだな。」
坂井「オーナーって誰ですか?」
亜門「なんか凄いお金持ちみたいだな。一応日系人らしいぞ。ウエシマとか言ったな。」
坂井「やっぱコーヒーじゃん。」


坂井「DDTはどうなっちゃうんですか?」
高木「DDTはこのまま日本に残るけど、オマエらは全員退職してアメリカの新組織に移ります。」
亜門「高木さんはな、愛する一人娘を嫁に出す心境なんだよ。」


坂井「高木さん、今までありがとうございました!自分たち嫁ぎます!高木さんの下で学んだことを精一杯アメリカで試してみようと思います!」
亜門「よしじゃあ今日の大会がDDTの主催による最後のマッスル、日本でやる最後のマッスルになるということだ。幸いまだ1時間くらいある。この後の後半戦でオマエらがやり残したことややってみたいことを全部ぶつけてみればいいじゃないか。高木さん、前半戦を締める意味で今日はマッスルポーズやってもらえますか?」
高木「わかりました。」

亜門「よしじゃあみんなマッスルポーズやろう!スタンドマイクないな。大家、スタンドマイク!」大家の姿がない。

亜門「大家どこ行った?」
坂井「大家、さっきまでいたんですけど。」
726がやってきて大家さんのブログが大変なことになってます!」
亜門「何何?5月4日20時15分?ついさっきじゃないか。『面白きこともなき世を面白く』ってこれ高杉晋作の辞世の句じゃん!アイツまた自殺しようとしてんのか?」
坂井「さっきのユニオン買収がショックだったんだ!」

控室映像を見ると首を吊ろうとしている大家(左写真)。
亜門「みんな助けに行って!」全員退場。


休憩明け、現体制での最後のマッスルが始まる。

水道橋からは最後?次回からはアメリカ開催?

映像は今までの総集編に。

アントン初登場(マッスル2)。

感動のマッスル4。

ロングリバー黄河の足。

オープニングV終了。



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