マッスルハウス4 2007/5/4 後楽園ホール



マッスルハウス4を1週間後に控えた日、某貸会議室。
坂井「今日はこの間の大会の反省会をやろうと思います。まず、皆さん前回の会場で配ったこのアンケートを見たと思うんですけど。」
アントン「アンケートに答えてくれた人に年賀状書いたからよく覚えてるジョルノ。」
趙雲「600人だったから一人100枚以上書いたアル、まだ腱鞘炎治らない。」
ディーノ「あの後埼玉プロレス行ったじゃないの。」
アントン「その分こっちに回ってきたんだぞ!」

坂井「まあそんなことはさておき、みんなこのアンケートを読んでどう思った?ペドロさん?」
ペドロ「うーん、お客さんは前回の内容にはかなり満足したんじゃないですかね。」

坂井「男色さんはどう?」
ディーノ「今までの後楽園に比べたらまとまってた方でない?」

坂井「確かに、このアンケートに答えてくれた600名のほとんどがだいたい満足してるという風に言ってくれてるんだけども、この間の大会の内容で皆あんなので満足してんのか?思い出せ?俺たちがやった事を。大喜利、キン肉マンごっこ、団体対抗戦と見せかけた他団体とのゆるい親睦会。皆あんなので満足してんのか?あれが本来我々のやりたかったことなのか?あんなふざけた事をやってレスラーとして恥ずかしくなかったのかって事なんだよ!」

アントン「確かに!最近の俺たちはお客さんが喜びさえすればそれが正しい事なんだって思ってきた。」

坂井「地方に試合に行った時、夜皆接待で地元のスナックとか行くだろ?アントン、行ってんだろ?そういう時にさ、そのスナックのママがよ、常連客なのか愛人なのかよく分かんねー男連れてきて『坂井さん、この人マッスル上げてくれてやんねーろっかね?』男も全然まんざらでもねー様な顔してよ、『俺もスローモーションとかだったら出来るかもしんねーな』とかそんなことさ、いっつも地方行く度に言われてるんだよ!他団体の控え室行っても言われるよ!!地方で素人とか他の団体の人にそんなことばっか言われて、悔しくないのかよ!」

ディーノ「坂井の言う事にも一理あるわね。最近のマッスルってドッキリとか大喜利とかバラエティ的なやり方でやってきたんだけど、それって元々プロレスやるんだろうなーっていう観客の予想を裏切る為にそうやってバラエティ的な手法を取り入れて来た訳なのに、なんか最近ではもう違うのよねー。最初からプロレスじゃ無い物を求めて見に来ているっていうか。」

アントン「そういう事か!分かったぞ!!マッスルを見に来るお客さんが予想だにしない企画っていうのは僕らが最初から真正面にプロレスをやるっていう事しかないって事か!」

ペドロ「ついに僕たちが本物のプロレスラーになる時が来たって訳ですね!」

坂井「皆やりたい試合はあるのか?」
趙雲「僕関本さんとリターンマッチしたい!」

アントン「それじゃ俺は真霜拳號選手とやるジョルノ!」

大家「ひかりちゃんとやりたい・・・」

坂井「あいにく後楽園ホールのチケットの前売りは既に完売しています。」

「だからコレ(金のサイン)はある!余計な大道具とか映像を撮ったりするのにお金さえかけなければそこそこの有名な選手は呼べると思う。という訳で、マッスル坂井先にこんなカードを考えてみました。」

メイン:坂井、田口、エル・サムライ vs TARU、諏訪間、YASSHI
セミ:ペドロ高石 vs マウリシオ・ショーグン
男色ディーノ vs 棚橋弘至 vs カブキキッド
趙雲子龍 vs 梁和平
アントーニオ本多 vs 邪道&外道
大家健 vs モハメド・アリ
ダーク:下島車掌 vs 上井駅長

「中国人最強決定戦!趙雲子龍 vs 梁和平」趙雲死ぬ。

「この流れでボーナストラック行くと、ものすごい盛り上がります。ボーナストラックは棚橋&田口&邪道&外道&諏訪間&TARU vs 大家健、ひかりちゃん。」

そこに鶴見亜門。「ウルサイよ!お前ら何勝手に集まって打ち合わせなんかやってんだよ?」

坂井「いや、その、後楽園のカードを・・・」

亜門「なんだこれ。オマエら考えたのか?これ(趙雲vs梁)とこれ(ペドロvsショーグン)はいいとして、後は全然ダメだな。だってほとんどがさぁどっち勝つか簡単に予想できるじゃないかよ。つーかさお前らがプロレスやったって誰も面白くないんだよ!何なんだコレ、ほとんどゲスト頼みじゃないかよ。みんな相手がうまいこと引き上げてくれると思ってんだろ?」

亜門「つーかさオマエら何かあったらプロレス、プロレスって言うけどさあ、どうせ何も考えてないんだろ!?あれこれ難しいこと考えるのがイヤだから俺はプロレスラーですからとか言って言い訳してるだけなんだろうが!こんな大物呼べるカネがどこにあるんだよ!」

坂井「だって後楽園のチケット完売って言ってたじゃないですか!?」

亜門「名古屋の追加公演のチケットはどうなんだよ!?」

坂井「名古屋の追加公演・・・?てあったな・・・」

趙雲「アイヤー!そういえばそんなのあったですよね・・・?」

亜門「藤岡!名古屋の追加公演のチケットどうなんだ?売れてんのか?」
藤岡「ガラガラではないですけれどもパンパンではないですね。」


亜門「ということだ。ガラガラというわけでもないが、パンパンでもない。それがオマエらの地方での実力ってもんだ。だから後楽園がパンパンでも名古屋はパンパンじゃないからそんなに予算は無い。」

アントン「ちょっと亜門さん!名古屋の追加興行は売り興行じゃないんですか?」

ディーノ「売り興行はちゃんと決まった金額をプロモーターから支払われるわけだから実際の観客動員は関係ないはずよ。観客がガラガラでもパンパンの金額をもらうってことはない?」

亜門「オマエらさぁ、契約書は交わしたのか?」
アントン「坂井さん?」
坂井「おい藤岡?」
藤岡「亜門さん?」
亜門「俺はだってスポンサーの斉藤さんとは面識無いもん。」

ディーノ「じゃあこれって記者会見の時の口約束だけ?ちょっとペドロあんた得意でしょ?こういうの。何とかしてよ!?」
ペドロ「契約書交わして無いと・・・」
マジック「キツいっすねえ。」

アントン「今から斉藤さんに電話して」
坂井「いやいや一週間前に電話しても売れてないって愚痴られたりいろいろせっつかれるのが関の山でしょ。」

亜門「マッスルの後の『愛プロレス博』もゲスト豪華だからさ、どこをダンピングするかって言ったら俺たちマッスルのとこだろうなあ。」
坂井「じゃあどうやったら名古屋のチケットを売る事が出来るんですか!?」

亜門「名古屋の追加公演のチケットがパンパンじゃないって事はオマエらの名古屋での知名度がパンパンじゃないって事なんだよ。だったら名古屋、いや愛知県の人が喜ぶスターを今から作ればいいんだよ!」
坂井「誰っすか、名古屋のスターって?」
アントン「マ、マンモス半田?」
ディーノ「いや、ロビン」

アントン「愛知県常滑市出身の渡辺哲!(アントン父)」
趙雲「信長!」
亜門「ったくだからダメなんだよオマエらは。ここにいるだろうが、愛知県出身のエース候補が。」藤岡がにこやかに前に出る。

坂井「ふ・・・藤岡・・」
藤岡「ハイ!愛知県は安城市出身です!」

COMING SOON!

大会ロゴ。オープニングVはなぜかみんなでゴルフの打ちっぱなし。



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