マッスルハウス8 5/4 後楽園ホール大会



オープニング映像は昨今日本を襲っている大不況の話題。

東北のA県の有効求人倍率はなんと0.35。100人が職を求めても65人は失業するという計算になる。「あきらめなければ夢は叶う」というのは「探せば職があった」時代の話。

マッスル戦士たちもそれぞれ内職に励む。坂井の内職は30個作って1.5円。亜門さんが「20個で1円て事だよね?」と聞き返すと坂井「30個で1.5円でもぎりぎりだというのに、1円にしろってどういうことですか!」と激怒。「朝三暮四」の例えに出てくる猿のような。アントンはなぜかスライムづくり。「そのスライムは良く売れるんですよ」どこで?

あまりの悲惨な環境に亜門さん思わず「インドかここは一体!」と声を上げる(左写真)。

藤岡の内職も30個で1.5円。亜門さんが「20個で1円て事だよね?」と聞き返すと(右写真)藤岡も坂井同様単価下げの要求と勘違いして怒る。

坂井「あの・・亜門さん!貴重な練習の時間を割いていつまでこんな内職やんなきゃいけないんですか?」

知らぬ間に自分が内職を命じていることにされた亜門さん(右写真)は「あ、そういう設定?ハイハイわかった。俺がやらせてます!」

ディーノ「チケットはそこそこ売れてるんだし、普通どおりに頑張ればいいじゃない。」
亜門「普通にって言ったってなあ、いったい今マッスルの興行を一回やるのにいくら予算が掛かってると思ってるんだ?プロのライセンスも持っていない野良レスラーがここまでやってこれたのは誰のおかげだと思ってるんだ!お前らがモグリのレスラーだから台本やゲストの大物選手に頼らなきゃいけないんだろ!?だから経費もどんどんかさんでいくんだよ!」

みんなで経費削減案を考える。まずは選手ギャラ。2004年マッスルスタート時は無名選手しか出ていなかったので平均5000円だったのが今年は「7万円〜9万円」に。

テロップは1文字20円、MA費用はなんと8万円に。

さらにディレクターのカメラ、弁当、タバコ代(値上げ)。巡業バスの横転、ガソリン値上げ・・・。電気代は亜門の母親によると点けたり消したりする時が一番かかるそうで、暗転の多いマッスルは電気代が莫大になる、と。今後打ち合わせのお菓子は各自で持ってくることに。台本も片面印刷はやめて両面に。

深夜まで働く藤岡が使うタクシー代が槍玉に。

藤岡のライフプランニングを相談されているというペドロが「藤岡さん、そろそろ違うフィールドで勝負したらいいんじゃないですか?」この一言が決め手になり藤岡の解雇が決まる。


坂井「じゃあもう内職しないでプロレスにだけ集中させてもらっていいですか?」
亜門「そういうことだ。しかしその前にプロテスト受けてもらうからな。お前らライセンス持ってないんだろ?大丈夫、プロとしてリングに上がるうえでの最低限の確認取るだけだから。プロレスラーとして最も必要なもの・・・それは視力だ!」

オープニングテーマが流れる。全員視力検査の結果プロテスト不合格に。

ロゴ映像。

亜門がリングに(右写真)。

「後楽園ホールにお集まりの皆様こんばんは、マッスル総合演出家の鶴見亜門です。我々マッスルの母体はツルティモドラゴンジムというプロレスラー養成学校であります。その創始者ツルティモ・ドラゴンは私の叔父でありまして産業革命後の日本で問屋制家内プロレス興行を始めた歴史上もっとも偉大なプロレスラーの1人です。大政奉還後間もない混乱の時代に日本を離れ、誰一人見知らぬ土地でプロレスラーとして成功し、帰国後は私財をなげうって後進育成にその力と情熱のすべてを注いでまいりました。しかし世間の我々を見る目は冷たかった。所詮二番煎じのパロディじゃないかと。確かに我々は松下政経塾のパロディですよ!」そっちか!


「興奮してしまいました。今年2009年は我らがツルティモ・ドラゴンが世界に飛び出してから数えて数十年に当たる記念の年でもあります。それにかこつけて『日墨友好数十周年記念大会ツルティモドラゴンマニア』を開催することをここに発表いたします!」墨ってメキシコ(墨西哥)?

そこに坂井。「おい、日墨友好とか、今どういうご時勢かわかって言ってるのか?」
亜門「わかってるよ。不況だろ?未曾有の。」
坂井「今我々プロレス業界がメキシコを中心にどういう状況かわかっているんですか!新型インフルエンザが蔓延して、メキシコの選手が来日中止になってるんですよ!」
亜門「ミスティコが来日中止でイブシコが出るんだろ?そんな悪いものでもない。」
坂井「そういうことですよ!インフルエンザに感染した重病患者を受け入れるんですか?」
亜門「お前何を言ってるんだ?日墨だよ。日本と墨田区の友好を祝うイベントなんだよ。だから墨田区にあるツルティモドラゴンジムのプロクラスの選手が大量に逆上陸するんだ。」

坂井「ちょいちょいちょい!プロクラスなんかないでしょ?」
亜門「茅ヶ崎にあるのはアマクラス。お前は一般会員だから知らないんだろ。お前以外のマッスルメンバーは全員プロクラスに再入学してプロのライセンス取ったからキャラクターチェンジして再上陸して来るんだ。」

「TOKIO!GO!」に乗せてマグナム東京都世田谷区若林入場。

ダンス(右写真)。

透明犬ミケーレ、じゃなくて普通に犬だな。

ストーカー高石(右写真)。

JIMA(左写真)。

クレイジーMAX(右写真)。

犬。

坂井「あのー、何なんですかこの完成度の低さは。ちょっと今回わけあってSWS、三多摩レスリングセッションのロゴ調べてたんですけど、そっちの方がよっぽど完成してますよ。」

犬を連れているのはイタリア人の本多コレクション・A(右写真)。

犬。

JIMAバック宙を披露(右写真)。

ヤス・ウラノブラザーズのシュウとケイ(左写真)。

亜門「お前もプロのライセンスが欲しいんであればこのスカジャンを着てチョコボール坂井として逆上陸してみないか?」右写真
坂井「やります。」

早速試合をすることに(左写真)。

犬はリングから下ろす(右写真)。


第1試合 JIMA、オオヨシ・ダンディ・マサシ、ストーカー高石、ヤス・ウラノ・シュウ vs マグナム東京都世田谷区若林4丁目、本多コレクション・A、チョコボール坂井、ヤス・ウラノ・ケイ


レフェリー(松井教頭あるいはベーカリー松井あるいはペスカトーレ松井)不在なまま勝手気ままに動く8人。一応エストレージャもやる(左写真)。

しかし照明に引っかかっている紙テープが気になる(右写真)。

オオヨシ・ダンディ・マサシ取ろうとする(左写真)。

組体操でようやく取る(右写真)。
亜門「やめやめ!いくらルチャ・リブレが『自由な闘い』だからと言って、自由すぎるだろ?」と試合をストップ。

亜門「お前らは自由を履き違えてる。自由には責任が伴うんだよ。試合中に紙テープが気になるなんて、そんなレスラー・・・合格だ!あの紙テープを見てみぬ振りをして試合を続けていたら、俺はお前らをプロレス界から追放していたよ。その紙テープを読んでみろ。」
紙テープに書かれていたのは「ライセンス」の文字(左写真)。
亜門「おめでとう!お前らは今日から本当のプロレスラーだ!明日から東海道五十三次、全国47ヶ所で巡業頑張ってくれ!」全員退場。
しかし亜門「おいおい四天王は待ってくれ。」

亜門「ライセンスの受講料、学費、隅田川の渡航費合わせて一人16万円今すぐ払ってくれ。」
趙雲「16万円なんて大金払えるわけないじゃないか!」
高石「きっとなんとかなるから。債務整理なんて誰でもやってるから大丈夫。」
坂井「明日から巡業もあるし、お金もらってリングに上がれば借金なんてすぐ返せるよ。」
亜門「プロレスで返すって、お前らのギャラで16万円返すって何十試合やればいいんだよ!そんなに待ってられない。今すぐバイトして返してもらう。」
趙雲「バイトって何すりゃいいんですか?」

亜門「お前らには言ってなかったんだけど、マッスルに新しいスポンサー付いたんで、そのスポンサーさんの店でバイトしてもらおうと思ってる。」
坂井「スポンサーのとこでバイトなんてそれじゃ今までのどインディレスラーの頃と変わらないじゃないか。」
趙雲「プロレスラーになったら宦官のような贅沢な生活ができると言われたから頑張ったのに・・・」
アントン「スポンサーなんて選手とスッポンスッポンやりたいだけでしょうが!」
亜門「俺の悪口は構わん、でもスポンサー様の悪口は言うな。スポンサー様っていうのはな、この世で神様の次くらいに偉い崇高な存在なんだ。スポンサーはお金を得るための手段じゃない。目的なん。スポンサーを獲得することが目的達成なんです。」



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