マッスルハウス10 10/6 後楽園ホール大会



後楽園のロビーには「キン肉マン」のゆでたまご先生から花が(右写真

他にも大谷晋二郎ZERO1社長(左写真)、

バッファロー吾郎の木村明浩さんからも(右写真)。

DDTではおそらく初めて、展示場スペースを使った広い売店の一角では大家売店部長が「オーカション」を行っていた(左写真)。

18:30からは「大家健が語るここまでのマッスルの見所」というサムライTVのPPV事前番組が会場でも(右写真)。

しかし最近全部見た割には覚えていない売店部長(左写真)。見所を語る前にダイジェスト映像に入る繰り返し。

726が高山に挑んでいく「マッスルハウス5」の映像(右写真)。

終わると売店部長は号泣(左写真)。マッスルハウス6以降は紹介できず番組終了。


マッスル本編はまず映像から。仲良し5人(坂井、アントン、ディーノ、ウラノ、沼澤)でキノコ狩りに(右写真)。

代々木公園っぽい公園にすぐに食べられそうなキノコがいっぱい(左写真)。

生で食う人たち(右写真)。

坂井が袋入りのキノコを発見(左写真)。

全員で食う(右写真)。

なんか様子がおかしい(左写真)。

みな笑い出す(右写真)。

噴水を見ても爆笑(左写真)。

場面変わって新木場1st RING。他のマッスル戦士たちは鶴見亜門指導のもとリハーサル中。そこに帰って来た仲良し5人組は人の練習を見てゲラゲラ笑う(右写真)。

この不真面目な(不可抗力だけど)態度に怒った亜門は5人を「練習生に格下げ」「試合をさせない」ことを決める(左写真)。え、引退試合はなし?亜門「お前ら、本番は絶対歯を見せるなよ!絶対笑うなよ!わかったか!」

PENPALSの「LONELY DAYS」が流れオープニングV(右写真)。映像はマッスル戦士たちと子供時代の写真。

控室前で5人がスクワット中。そこに亜門「お前ら何やってんの?」
アントン「今日の大事なマッスル最終興行に向けて、ウォーミングスクワットをやってるジョルノ。」左写真
亜門「何言ってんだ、お前らは練習生に格下げだから試合ないの。セコンドだけやってろよ。」

坂井「あの日はキノコ狩りで、たまたまキノコの魔法にかかってしまっただけなんですから。」
亜門「そんなキノコの魔法にかかる奴を大事なPPVのUstreamにオンエアできるわけないだろうよ!」右写真
坂井「PPVのUstreamって何ですか?」
亜門「今流行ってんだろ?PPVのUstream。」
坂井「亜門さんわかってます?」
亜門「わかってるよ!テレビ電話でできるんだろ?PPVstreamだよ!そんなことより今日は大事なマッスルの最終興行なんだから、いつもみたいに笑いに逃げることなく真剣にプロレスやってもらうから。早くセコンドに付け!」

5人は口々に亜門を「豚!」などと罵りながらリングサイドに(左写真)。
亜門「お前らセコンド付いたら笑うんじゃないぞ!絶対笑っちゃいけないからな!豚!」


亜門がリングに(右写真)。「後楽園ホールにお越しの皆様こんばんは。マッスル総合演出家の鶴見亜門です。今日はたくさんのご来場誠にありがとうございます。総合演出家と言ってもどんな仕事してるか想像つかない方もいらっしゃると思いますが、今流行りの言葉で言えば『ハイパーメディアクリエイター』なんて呼ばれたりもします。今日は私の顔と『ハイパーメディアクリエイター』という肩書きだけでも覚えて帰って行ってくださいね。」

亜門「さて、2004年に産声を上げましたこのマッスルという団体も、本日をもちまして最終興行を迎えることとなりました。6年間、本当にありがとうございました。今まで、このマッスルという舞台で、私たちは様々なテーマや形式で『プロレスとは何か?』ということを考えてまいりました。結局南極わかったようなわからないような感じで今日という日を迎えてしまったわけでありますが、しかしながら、このリング上で私たちが最後に伝えたいのはただひとつ、皆様への感謝の気持ちです。ありがとうございました。」四方に礼(左写真)。
亜門「このあまりに大きな感謝の気持ちをどう表現していいか皆目見当がつきません。生まれてこの方こんな気持になったのは初めてです。そもそも感謝をテーマにしたものに感動した試しがないんです。このモヤモヤした薄気味悪いものをぬぐい去るために、それらを含めてプロレスにぶつけようと思っています!」

亜門「我々マッスルは、演劇的な表現や、洒脱に富んだお笑い的センス、時には社会に対する鋭い視点を持ち合わせながらプロレスと向い合ってまいりました。しかしながらふと気づきました。演劇を見たければ演劇を見に行けばいいんじゃないか、お笑いを見たければ寄席に行けばいいんじゃないか、世界のことを知りたければWCWを見ればいい。今我々がしなければいけないことは、真剣にプロレスをすることです。そもそもプロレスは皆さんや我々が思っているような面白おかしいエンタテインメントではございません。生きるか死ぬかの真剣勝負なんです。ですからリング上に笑いを持ち込むなど言語道断、会場が笑いに包まれることなど絶対にあってはならないのです!ですから今日は、笑いを一切排除した、上質のプロレスを皆さんに楽しんでいただこうと思ってます。闘うレスラーはもちろん、レフェリーやセコンド、スタッフ、マスコミ、観客の皆さんも含めてすべて緊張感を持って臨んでいただきたい。その緊張感こそがプロレスをプロレスたらしめるものなわけです。」


亜門「では具体的に、どうやってこの腐敗したマッスルの会場から笑いを排除することができるのか?弛緩しきった共同体特有の閉鎖的な笑い声は主体性のない豚どもの鳴き声に過ぎません。そのお豚様代表が、私の後ろに立っているこの5人の禁治産者どもです。おいお前ら、一時的にリングに上がることを許可してやる。上がれ。」左写真

5人がエプロンに(右写真)。
亜門「特別に後ろ足だけで立つことも許してやる。おうおう、一丁前に器用に前足を使ってロープを握ることもできるんだな。早く上がれ!」

5人リングに立つ(左写真)。
亜門「おいお前ら、俺が今お客さんにカウンセリングしてる間、後ろでニヤニヤニヤニヤ笑ってただろ!豚めが!豚どもが!そうやって笑っていられるのも今のうちだ。お前らが笑っていたかどうかはすべて我らの監視下にある。お前らがセコンド中にちょっとでも笑いでもしたら、恐ろしい罰が待っている。お前ら豚どもにはもったいないくらいの甘美な罰だよ。ちょっと試合の前に罰ゲームの実験をしてみようか。今からこの鶴見亜門様が演劇仕込みの一発ギャグを披露してやろう。それを見ても笑わずにいられるかな?」

亜門「コント『発声練習』。あ、え、い、う、え、お、あ、ほー、あほー、或る阿呆の一生。」右写真)文学的だ。

亜門続けて「か、け、き、く、け、こ、か、こ、かっこー、かっこー、カッコーの巣の上で。」左写真

誰も笑わない(右写真)。
亜門「感受性の低い奴らだな。なぜこのセンスが理解出来ない?」

亜門「おいマジック、お前今笑ってただろう?マスクだからわからないと思って笑ってたろ?そのマスクを取れ。マスクを取れ!」左写真

マスクを取ると沼澤邪鬼(右写真)。

亜門「お前は大日本プロレスの沼澤じゃないか。なんでMr.マジックの正体が沼澤なんだよ?坂井、マジックの正体は下島裕司だよな?」
坂井「あの、下島裕司という一般人がMr.マジックという選手をやっていたのは事実なんですが、2007年前後から大日本の沼澤邪鬼選手が二代目Mr.マジックとして我々の興行に参加してくださってました。」
亜門「そうだったの?どうりで毎回リハーサルには沼澤がいるのに本番出てないなと思ってたよ。まあいい、豚は豚であることに変わりはない。お前さっき笑ってただろ?」
沼澤「笑ってません。」左写真
亜門「笑ってただろ?」
沼澤「いいえ、全然面白くないですもん。どこで笑えばいいんですか?」

亜門「はぁ?民度の低さを垣間見るなあ。じゃあいいよ。お前が面白いことやってみろよ。大日本仕込みの鴨居ジョークを披露してみろよ!」
沼澤「えー、鴨居というのは横浜線の鴨居駅でして、大日本の道場・事務所、最近ではららぽーと横浜ができました。私ももう10年になるんですが、おかしいなあと思う点が一点あるんです。鴨居の駅前に変電所があるんですよ。変電所って言ったら普通郊外にあるもんで、駅前にあったら変でしょ?」右写真


亜門笑う(左写真)。すると「今林、アウト!(じゃじゃーん)」のどこかで聞いたようなSEと共に全身黒タイツの仕置人が乱入、亜門にケツバット。まさかの「ガキ使」ネタ!

亜門「いってぇー!なんで俺のSEまで作ってあんだよ!しかも今林て!今見てもらったとおり、お前らがセコンド中に笑うようなことがあったら、さっきみたいなSEが流れ、仕置人が出てきてお前らにケツバットすることになるからな!」右写真

アントン「ちょっと!試合中に罰ゲームとか始まったら試合してる人の邪魔になるでしょうが!」左写真

亜門「そうだよ。お前ら豚の笑い声ほど試合の邪魔になるものはないと説明してんだろうが!」右写真
アントン「ブヒー!」

ディーノ「あの、私も一時的に人間の言葉でしゃべらせてもらっていいでしょうか?」
亜門「許可してやるよ。」
ディーノ「私事ではありますが、最近お尻の方に問題抱えておりまして、簡単に言うと手術をして穴が3つ開いてまして。今の罰ゲームはちょっとキツいかなー、と。」
亜門「知らねーよ!お前が痔とかそんなの関係ねーよ!」
ディーノ「へ?」
亜門「だからそんなの関係ねぇ、そんなの関係ねぇ、そんなの関係ねぇ、はい、オッパッピー!」
ディーノつい笑ってしまう(左写真)。

「ディーノ、アウト!」のSEと共に仕置人が現れディーノにケツバット(右写真)。
ディーノ「・・・マジでキツいって。」

亜門「だったら笑うなって話だよ。お前ら笑ったら、今みたいな恐ろしい罰ゲームが用意されてるんだから、絶対笑っちゃいけないんだからな!大変長らくお待たせしました、マッスルハウス10・絶対に笑ってはいけない最終興行、只今より開催いたします!」左写真



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