DDT 8/2 川口たたら祭り大会



プロレスに行くのに、朝8時に家を出る・・・そんなんありか?9時15分頃に西川口駅に着く。バス停を探しているとクリプト・ネグロさんが「こっちこっち」と手招き。その路線バスはすぐ出るし、170円だというので迷わず乗る。会場は「川口オートレース場」。見ての通りのオートレース場である。
まだ試合開始まで間があるとあって、リング上ではDDT、二瓶組、フリーの人々が合同練習。メビウスのみ外で基本練習。カードに入ってない西野勇喜やエキサイティング吉田の姿も見えるが、カードには入ってなかったはず・・・鴨居は受け身の練習時にも試合でやるような切ない声とオーバーアクション。誰が見てるってわけでもないのにやるってことは、あれが地なのか。

10時ちょうどにメインステージの方で総合司会がトークを始める。今日は「たたら祭り」の2日目で、スタートがDDT、フィニッシュが栗田貫一という豪華な顔ぶれらしい。総合司会から「それでは木村さーん、お願いしまーす。」「ハイ、木村です。」とマイクを引き継いだ木村拓郎リングアナ、スムーズに進行と思いきや緊張しているようで細かいトチリが多い。

カード変更のお知らせ(と言っても、この日ここに集まった人のうちどれくらいが発表済みカードを認識していたかは謎だが)。まず第1試合に出場予定だったアジアン・バッファローは「ビザの都合で来日中止、代わってお友達のアジアン・ブルドッグが出場」と。さらにセミファイナルに出場予定の宇宙パワーAも欠場で、これに代わり宇宙キングライオンXが出場、とのこと。入場式はライダー含む正規軍のみ。入場式。高木の第一声はもちろん「おはようございます!」反応があんまり返ってこないと「元気がないなー、もう一回!おはようございます!




第1試合 鴨居長太郎 vs アジアン・ブルドッグ

この試合のレフェリーはなぜかJd'の浅野グレース恵。まずは鴨居がダイアナ、幻らと入場。ステージでブリブラダンスみたいな、でもちょっと違うダンスを披露。お祭りを意識したのかチェーンはなし。続いて登場のアジアン・ブルドッグ。マスクは別に「ブルドッグ」という感じではない(左写真)。それにしても、どっかで見た体型だ。試しに入場時に手を出してみると、「パチン」ではなく爪が返って来た。

試合開始。鴨居はパンチの連打でブルドッグをコーナーに詰め、さらに連打。グレースがブレークを命じる。不服の鴨居、それをもう一回やった後、「何でだよー!」と詰め寄る。グレース毅然と「プロレスだから!」と答える(が、DDTではいつもチェックされてないんだよなあ)。ブルドッグ、このスキに反撃。モンゴリアンチョップからチョーク攻撃に。何とか脱出した鴨居、「お前ら、デキてんだろー!」ブルドッグ、ロープに振る。鴨居はカウンターでパンチ。ブルドッグダウン。カウント6。鴨居さらに連打。ブルドッグもパンチをかわしてバックドロップ。しかし鴨居はコーナーに詰めてまたパンチ。最後はフックがきれいに決まり、グレースもカウントを3で止める完全KO。

鴨居(4分16秒 KO)ブルドッグ

鴨居、グレースを襲う。高井がこれを助ける。高木もグレースを守ろうとする。鴨居マイクを取って「レフェリー、お前のことが気に入った。」

グレースの継続参戦(?)希望。



第2試合 李由紀 vs おばっち飯塚

私は7月31日にも見てるので、これが3回目のおばっちだが、今日はお祭りプロレス、Jd'やJWPを見に行ったことのない人も大勢いるだろうから、このキャラ(左写真)はまだまだイケるに違いない。いつものように「サザエさん・インストバージョン」に乗って入ってくるおばっち。しかしいつものビラ配りがない。ファンがそこをツッコむと。「ごめんなさーい、ビラ切れちゃったの。Jd’お金ないから。」と答える。レフェリーチェック。李「大根は反則じゃねーのか!」グレース「大根はオッケー。」李「そのカーラーは!」グレース「カーラーもオッケー。」地方でネタ練ってきたな>グレース。李に大根を渡すおばっち。いぶかりながらも受け取る李。おばっちすると割烹着からゴム付きタワシを出してそれで攻撃しようとするが、ゴム全然伸びず企画倒れに。李が先に大根攻撃。かつらも割烹着も着けたまま試合開始。李のブレーンバスターでかつら取れる。おばっちは逆さ押さえ込みでペースをつかもうとし、さらにドロップキック。1発目はかわした李なのに、なぜか2発目から5連発でくらう。


右写真)と会場からはブーイング。「反則だー!」の声も。李はおばっちをコーナーに振る。おばっちかわしドロップキック。おばっちロープに走る。そしてロープにもたれて止まる。おばっちまた走る。またロープにつかまって止まる。この意味不明な動きを4回やった後、李に突っ込むと、李はトラースキック。さらにもう一発。フィッシャーマンズスープレックスはカウント2。ここで5分。李ダイビングエルボー、おばっちかわし自爆。おばっちは得意のおばっちドロップ2発。カバー、カウント2。ロープに振ってのヘッドアタック2発、これもカウントは2。コーナーから飛ぶ。しかしこれは李のキックで迎撃される。李のカカト落しはかわし、ミドルはキャッチするが、それを利用してのハイはくらってしまい、おばっちダウン。カバー、カウントは2。李がおばっちをコーナーに乗せる。李も上っていくがおばっちは突き落としてミサイルキック。もう一回ミサイルキックをはさんで、ダイビング大根スマッシュ。これを李が返すと会場からはどよめきが。李の3打数1安打キックがおばっちを襲う。一発顔面にきれいにヒット。パイルドライバー、これは2で返すおばっち。ハイキックまた空振り。カカト落しは頭でなく首筋に。しかしこれで3カウント。

李(8分10秒 体固め)飯塚



第3試合 折原昌夫&小野武志 vs 野沢一茂&佐々木貴

折原、入場するや本部席に行ってゴングを奪い取る(左写真)リングに持ち込むと、コールを待たず自分でゴング鳴らしてスタート。しかし野沢も奇襲は予測していたようで、小野を外に出し、折原に集中攻撃。まずは合体パイルドライバー、ショルダースルーから踏みつけてフォール。小野はエプロンに立って「カモン、リーダー!」野沢が「みちのく!」と叫んでみちのくドライバー。佐々木もミサイルキック。しかし次のドロップキックをスカすとみちのくドライバーで佐々木をマットに叩き付けて小野にタッチ。小野はヒザ蹴り、ミドルキック連打。ロープに振ってカニばさみ。ここからはいつものトンパチ連係炸裂。折原がトップロープに上がり、小野がファンタスティックフリップ。カウント2。折原キャメルクラッチ、ブレーンバスターでカウント2。また小野にタッチ。佐々木、小野のミドルキックを受け止めてドラゴンスクリュー。さらにもう一回ドラスクやってサソリ固め。5分経過。小野ロープに逃れるとキック、パンチで佐々木をダウンさせ、場外に出す。観客席のベンチを佐々木の背中に投げつける折原。リングに戻るとコーナーに振って小野がヒザ蹴り、折原がラリアット。合体パワーボムは野沢がカット。その野沢にもダブルのクローズライン。場外に逃げた野沢を折原が追い、コンクリート目掛けてボディスラム。


その間に小野は佐々木をコーナーに上げる(右写真)。折原が戻って来て小野と交代、スパイダージャーマンからムーンサルト。野沢がカットに入るが、またロープに振られてダブルのパンチをくらう。野沢エプロンに寝たまま。その間にトンパチは2人掛かりで佐々木を攻める。佐々木も一瞬首固めで2カウントを奪うが、ダブルのサイドスープレックスからついにタコ絡みにつかまる(下写真左)。野沢がカットしようとするが、こちらも折原のタコ絡みにつかまり(下写真右)、ついに佐々木がギブアップ。

小野(8分15秒 タコ絡み)佐々木

何、結局野沢がリングに入ってたのは最初の1分だけ?そのくせ荒れて仕切用のコーンに当たるとは。(私に当たった)






第4試合 スーパー宇宙パワー&宇宙キングライオンX vs 高木三四郎&タノムサク鳥羽

宇宙に続いて入ってきた宇宙キングライオンX(以下ライオン)、マスクはご覧の通り(左写真)かまだ屋所属の冥王星人レスラー・キングライオンとそっくりだが、その体型はキングライオンに比べてちょっと腹が出てるような気もする。


一方、「遺恨を乗り越えて手を組んだ」(のか?)三四郎と鳥羽。相変わらず気合入りまくりの三四郎の後ろで鴨居、幻らはまたダンス(右写真)。なんか変。


「たたら祭り」のうちわで扇ぐダイアナ。(ほんとに暑かった)


先発は高木と宇宙パワー(以下宇宙)。宇宙がロープに詰める。ヘッドロックに取る。いかにもキツそう。高木、ゆるめてロープに振る。宇宙は戻りざまタックル。宇宙またロープに飛ぶ。高木はリープフロッグでかわしてニールキック。しかし2発目はかわされる。宇宙は高木の背中にサッカーボールキック。しかし高木はミドルキックをキャッチしてドラゴンスクリューから逆片エビ固め。そのヒザに鳥羽がローを入れる。宇宙突然怒ったようにこれをブレークすると高木にロー、ヒザ、そしてブレーンバスター。上に乗っかるが高木切り返してハンマーロック、宇宙はさらに返してワキ固め。高木下からヒザを取りに行くが、宇宙は高木の足首を取ってヒールホールドからアンクルロック。高木ロープエスケープ。鳥羽とライオンにそれぞれタッチ。ライオン片足タックル。アマレスギミックはやはりキングライオンの売りか。足を取って逆エビに行こうとするが鳥羽は下からパンチ。鳥羽さらにロー、ハイと蹴りまくる。ライオンはフロントスープレックスからストンピング。ボディスラムから逆片エビに取るが鳥羽はロープエスケープ。鳥羽はミドル、ヒザ蹴り、ハイキック。ライオンのガードをかいくぐってハイキックがヒット、ライオンダウン。立ち上がったライオンに鳥羽はボディブローを連打するがライオンは首投げからフォールに。カウント2で返す鳥羽。ライオンはそのままチョーク攻撃に移行。レフェリーがブレークを命じるとダブルアームスープレックスで投げる。ボディスラムを打って宇宙にタッチ。宇宙はまだ座った状態の鳥羽の顔面に回し蹴り。ダウン取られるが、カウント6で鳥羽立ち上がる。対峙する鳥羽と宇宙(上写真)鳥羽はパンチ連打からニールキック、さらにパンチを浴びせてダウン取る。高木にタッチ。高木が押さえて鳥羽はスワンダイブニールキック。ちょっとすべったため当たりが浅い。10分経過。高木ラリアット、宇宙倒れない。宇宙コーナーに振って突っ込む。高木足を出すが、宇宙はフィッシャーマンバスターに。カウント2。ダブルアームスープレックスからフォールに行くが、高木の足がロープに届いておりノーカウント。宇宙スリーパーホールド、高木必死にロープへ。高木ちょっとスミナをロスしてるか?宇宙延髄蹴りからパワーボム。高木一度はリバースするが、宇宙はもう一度トライ、パワーボムで叩き付けてカウント2。またサッカーボールキック、顔面キックと連打。高木はもうフラフラ。ライオンが入る。この当たりからライオンは甲高い声でのしゃべりが多くなる。高木はパンチを振るうがどうにも威力に欠ける。高木しがみついてブレーンバスターに行くが、ライオンは逆に投げ、カバー、2カウント。ラリアットは相討ちに。しかし高木もう一発ラリアット、カバーはカウント2。このチャンスにドラマチックドリームタカギ!宇宙がカット。鳥羽も入って宇宙を押さえる。高木がライオンに魂のジャーマン(左写真)、これは見事に決まり、3カウント!

高木(14分28秒 ジャーマンスープレックスホールド)ライオン


宇宙、マイクを取る。久々の宇宙語。

「オハヨウゴザイマス。高木クン、ゼンゼン強クナッテナイネ。ボクトらいおんハますくカブッテタカラ、暑クテ疲レチャッタ。素顔ジャナイ時ニ倒シテオカナイト、倍キツイヨ。8・28北沢、かーど自由ニ組ンデイイカラ。ソレジャ川口ノミナサン、最後らいだーガ出ルンデ応援ヨロシク。」

無念そうな高木。一方の鳥羽の顔はいつもと違い笑顔。今日の試合にはちょっと満足行ったのかな?(事実、かなり良かった)


第5試合 スーパーライダー&三上恭平 vs ペルセウス&江川英知

先発は三上とペルセウス。この2人のライバル関係も見てて面白い。腕の取り合いから一旦離れる。三上ヘッドロック、ペルセウスはヘッドシザーズで切り返す。三上は倒立で外す。ペルセウスがロープに振る。三上は飛びついてコルバタでペルセウスを場外に落とす。一瞬飛ぶかと思わせておいてライダーばりのロープくぐりフェイントを見せる三上。江川とライダーにそれぞれタッチ。この試合の前くらいから、日射しが強くなり、あっという間に汗びっしょりになる選手達。それでも果敢にライダーにグラウンドで挑んでいく江川(右写真)。江川が足を取って逆片エビに。ライダースルリと抜けるとヒザ十字に。江川ロープエスケープ。ライダーがロー、ハイ、ローと蹴っていく。江川タックルに行くが、ライダーはこれを切ってアームロック、さらに腕にニースタンプを入れてからアームベンド。一旦リリースしてスタンドに。ライダーのローが江川の内腿に決まる。一瞬動きが止まる江川。そこにソバット。ダブルアームスープレックスからカバー、カウントは2。タイガードライバー(初代式)を打つと、そこに三上がトペアトミコ。5分経過。三上が入る。腕を取る。江川は回転して切り返す。三上もロープをつかんでの後方回転で切り返す。三上ロープに振ってバック宙ドロップキック。ちょっと浅かった、と思ったのかもう一発。今度はきれいに決まり、観客のどよめきを誘う。三上突っ込む、江川鮮やかにアームホイップ。しかし三上もホイップで返す。江川はペルセウスにタッチ。チョップの打ち合い。ペルセウスはソバットで倒すとサマーソルトドロップ2連発から吊り天井。ライダーがカット。ペルセウスは三上をコーナーに振って串刺しラリアット。しかし三上はヘッドシザーズから回転を加えてのコルバタ、ペルセウス場外転落。下がコンクリートであることも気にせず三上が飛ぶ。プランチャコンヒーロ。ペルセウスにヒット。ライダーも江川を落としてプランチャスイシーダ。リングに戻るとペルセウスが三上にエルボースマッシュから羽根折り固め。外すとカニばさみからラ・マヒストラル、ライダーがカット。ペルセウスが三上をロープに振る。三上フランケンシュタイナー。しかし突っ込んでいくと今度はペルセウスがパワースラム。ペルセウスがもちつきパワーボム、ライダーカット。江川にタッチ。江川hじゃフロントスープレックス、ジャーマン。三上をトップロープに乗せるが、三上は江川の背後に回り、ランニングパワーボム。ライダーにタッチ。ライダーはフライングクロスアタックからサマーソルトドロップ、その場飛びムーンサルト。カバーはペルセウスがカット。ライダートップロープに上り、ライダーキック(左写真)最後はノーザンライトスープレックス(下写真)で江川からフォール。

ライダー(12分12秒 ノーザンライトスープレックスホールド)江川



ライダーがマイクを取り、締めのあいさつ。

「今日はどうも最後までありがとうございました。私たちは他の団体と違って、地域に密着しつつ、日本一、いや、世界一の団体になって行きます!」


タダでこんなもん見せてもらっていいのかなあ、朝早く起きて来た甲斐あったなあ。でも、野外興行では黒キャンバスはやめた方がいいんじゃないかなあ?などと思いつつ、後楽園に向けて出発。



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