龍岡城 2003.8.10



所在地: 長野県佐久市田口
最寄駅: JR小海線臼田駅
別 名: 龍岡陣屋、田野口陣屋
現存遺構: 石垣、堀、台所櫓
区 分: 平城(陣屋)
城 主: 松平氏
歴 史: 1863(文久3)松平(大給)乗謨が奥殿より飛び地の田野口に移転
1864(元治元)築城着工
1867(慶応3)竣工
1868(慶応4)田野口藩から龍岡藩に改名
1871(明治4)廃城
1872(明治5)台所櫓以外取り壊し
1875(明治8)台所櫓に尚友学校(現在の田口小学校)が開かれる
1934(昭和9)堀復元、国の史跡に指定
1974(昭和49)戦時中に埋められた堀を再び復元


JR小海線には「龍岡城駅」というそのまんまな名前の駅もあるのだが、その隣の臼田駅の方が近いらしいので臼田駅で下車。駅前には「龍岡城まで1.7km」の看板。踏切を渡り、田んぼの中を通る県道93号を歩いて20分、龍岡城に到着。

日本に二つだけある近世型城郭「五稜郭」のひとつ龍岡城(もうひとつは当然函館のここ)。この図の水色に塗られた部分の堀は今も残っている(というか他の部分は未完だった?)。

稜堡の先端。

石垣には武者返しも付いてるが、この低さ、この堀の狭さでは簡単に飛び越せるような気もしなくもない。

本丸は現在田口小学校。わずか5年しか現存しなかった城でもあるし、こういう使われ方はよいのではないだろうか。

残っている堀。ちょっと水は汚いかな。

唯一城内に残っている建物・台所櫓。

別に今何か小学校の建物として使われているというわけでもなく、逆に「文化財ですよ」と囲ってあるわけでもなく、ぽつんと建っている。

天気がよいと写真が映える。

招魂社も城内に。

堀を回ってみる。

この鉄ハシゴはなんのため?

別角度から。

函館みたいに近所に高い建物があるわけではないので五稜郭の全景を見ることは不能。

裏門には木橋も架かっている。遺構ではないと思われるが。

さらに回ってみる。

かなり保存が行き届いている。と思ったがそうではなく、「いつの間にか堀も埋められていき、明治30年ごろには土塁は崩され堀も埋められ、城内も畑に変わってしまった。1928(昭和4)年の招魂社建設の際に五稜郭を郷土の遺産として見直す動きが起こり、1931(昭和7)年から2年間かけて村民の自発的な作業で堀が復元された。1933(昭和9)年に国の史跡に指定され保存されることになった。第2次大戦中には食糧難から、東側や南側の堀が水田として転用された。戦後、この水田がそのまま放置され、荒れるにまかされていた。1965(昭和40)年頃から史跡保存の訴えが町へ出されるようになり、1973(昭和48)年に再び住民の手によって堀の掘削作業が行われた。1974(昭和49)年夏に堀に水が戻り、現在のような姿になった。」とのこと。

堀がないところはこんな感じで道路になってたりする。

アサガオ。




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